能町みね子がラジオでいっていた。4、5歳くらいのとき、漫画を描きまくっていた。当時の自分は、クリエイティブな人間だった。あのときの創作意欲とクリエイティビティを、いま分けてほしいくらいだと。
たしかに、こどもの創造力には目をみはるものがある。子供のころは、わたしも落書き帳に漫画を「連載」していた。数冊分は描いていたとおもう。一話が3ページか5ページ程度の短いストーリー漫画で、一話ごとに場所が切り替わる。どの場所も、おなじ時間軸で進んでいく。映像編集でいえばカットバックの連続だ。どうしてこんな構成をひねりだせたのか(才能あるぞ!)。ストーリーは大枠の構想はできていて、そのつどひねりだしていたような。
黒と黄色のマーカーの2色で描かれた漫画。絵は下手だし物語も稚拙だった。だれも読者はいない(家族がこっそり読んでいた可能性はある)。読めば赤面まちがいなしだが、読み返してみたい。けれど、もうない。子供の作品って、とっておくべきだな。
そういえば大学生のときも、素描室の連絡ノートに漫画を「連載」していた。こっちには同級生という読者がいた。漫画が大好きだったんだな。いまも好きだけれど。
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